ひかり幼稚園は忙しいって本当?

園長 東 晴也

12月6日付けの「『園長!』の写真日記」において、ひかり会のサークル活動による園庭でのキャロリングの様子をご紹介いたしました。こういうひかり会(保護者会)の活動をHPで紹介すると、「ひかり幼稚園は忙しい」から「子どもの入園は止めておこう」ということになりそうで怖いのです。わが子をどこの幼稚園や保育園に通わせるかというその子の生涯に関わる大問題を、そんな単純な発想でお決めになる保護者がいらっしゃるとは思いませんが……。そもそも幼少期の子どもをもつ保護者は、忙しいものだと思うのです。

先日、市内の私立某幼稚園の理事長とお話しする機会があり、とても印象的なお話をしてくださいました。
「今、保育園がどんどんできて、保護者は施設に長時間預けるだけ。幼稚園のような教育(保育)をしないから、十分育たない子どもがどんどんできて、日本はどんどんダメになる。」正確ではないかもしれませんが、こんなようなお話でした。一つの極論ですが、今の日本の社会の本質を見抜かれている発言に聞こえました。

子どもを「手塩にかけて」育てる、といいますね。手塩は、微妙な味のバランスを丁寧にみることです。他人任せではなく、私自身がよく見て、味見して、こうかなああかなと試行錯誤しつつ、丁寧に子どもを育てることが大切なのだと思います。つまり、丁寧にやろうとすれば、面倒ですし、忙しくもなるのです。ひかり会の皆様に育てられた子どもたちは、きっと一人ひとり手塩にかけて育てられ、将来はいい味を出す人間に成長するに違いない!!!と、思うのです。
繰り返しになりますが、ひかり幼稚園のサークル活動への参加は任意です。

*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。