草刈りボランティアの日

園長 東 晴也

高校教師として最後の8年間を過ごしたのは、新潟市内にあるキリスト教の私立高校敬和学園でした。社会科教師として授業しながら、4棟ある寮の責任者も任されていました。

2020年、コロナ禍の一年目。ようやく始業できたのは6月。皆で一緒に集まって、食事も礼拝もできない日々の中、ある生徒の要望を受けて、みぎわ館という女子寮で早天祈祷会を始めることになりました。賛美歌は歌えない。でも聖書を読み、青山学院大の塩谷先生の10分ほどの短いお話をユーチューブで聞いて、皆で祈る。これを毎週金曜の朝6時半から始めたのです。みぎわ館の寮の教師は、朝6時前には起きて、生徒のためのコーヒーやココアを入れ、ユーチューブ鑑賞の準備をして待っていてくれていました。

この早天祈祷会に毎回7,8名の女子生徒が参加してくれました。私も時々招待されて行くと、まず「はい、先生」と言って、温かいコーヒーを手渡されてから、祈祷会は始まるのです。温かいコーヒー、心に響くメッセージ、そして心にしみる寮教師と生徒たちのおもてなしに、なんとも言えない幸福感を感じる週末の朝になっていきました。

寮の朝は、毎朝7時の朝食から始まります。つまり、この教師は、仕事が始まる1時間以上も前から一日の仕事を始めてくれていたのです。すべてボランティア。そして、私が気づいたのは、この金曜の朝が、女子寮の先生方の表情が一番生き生きしていることでした。心からのボランティアをし、生徒たちとの心の交流をした朝は、先生方の表情は輝いて見えました。

今日、ひかり幼稚園では、有志による草刈りが行われました。たくさんの保護者の皆さんと園児たちのボランティアでしたね。みなさんの表情は輝いていましたよ!また、その後のカキ氷は格別でした。気持ちよく2学期が始められます。どうもありがとうございました。

*「園長!」の写真日記は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。