とてもいそがしいと聞きましたが…?

狭山ひかり幼稚園

Q.ひかりはとても忙しいところと聞きました。親がしょっちゅう出掛けなければならないそうですが本当ですか? 子どもの教育に大人まで縛り付けるとはどういうことですか?

なるほど園にはお母さんたちがよく集まっていますね。ひかりは「開かれた幼稚園」「地域のセンター」「井戸端会議の出会いの場」を目指しています。育児はいまや家庭だけ、親だけで背負いきれるものではありません。子どもはみんなの子、地域の子、社会の子として、みんなで育て合う、育ち合うものだと考えています。些細なことでも気楽に相談でき、支えあうことができる生涯学習の原点でありたいのです。子どもが育つ、園も育つ、親も育つ、家庭も育つ、町も育つ…これが私たちの理想です。ひかり幼稚園の月謝は子どもの保育料だけでなく、「親の育ち料」も入っていると考えてください。
今になって行政は「男女共同参画社会」などといっていますが、ひかりでは創立依頼ずっと、それを目指し、実践しています。

しかしそれもいやいやながら、仕方なしにやるようではいけません。ひかりの教育は前述のように「自主的にやる」ことです。参加できるから威張るとか、参加していないから肩身が狭いというのではいけません。自分が自分らしく、自分を発揮すればそれでいいのです。ひかり会ではいつの間にか「できる人が、できるときに、できることを」という合言葉が生まれました。これが言えるのは私たちの誇りです。

ひかり会の活動には文集、同窓、卒園、世話係、プチ文庫、美化園芸などの活動と、オーナメント作り、講演会などの具体的な活動があります。
この他コーラス、リコーダー、絵本つくり、聖書を読む、お話しの輪、手仕事部、手作り絵本の会、などいくつかの同好会があります。
これらは幼稚園のお手伝いというより、みずからの成長と我が子の成長のための活動です。自分と我が子にかえってくる営みです。
他の幼稚園では「特定の役員さんが、保護者会の仕事を全部やる」ことでしのいでいるようですが、ひかりでは「みんなで手分けをしてやる」方式をとっています。
これらの活動を通して友だちの輪が広がり、いつの間にか悩み事を打ち明けたり、相談事を話し合ったり、親戚以上の親しい付き合いをしている人を大勢知っています。なにより我が子だけでなく、「共に育ち合う」人間関係は一生にわたる財産になるでしょう。

といっても熱心になるあまり、家を空け過ぎて子どもや家庭に迷惑をかけるようではいけませんね。充分注意いたしましょう。