園長 東 晴也
今日も碁石チャボのヒナ、1羽が亡くなりました。
巣の中でぐったりしているのをS先生が見つけて下さって、すぐ行ってみると、まだ息があったので、テラスのカゴに入れて水を与えると、少し体を動かして目をつぶったまま水を飲んでいるようでした。子どもたちが集まってきて、かわるがわるなでたり、応援したりしていましたが、間もなく息を引き取ったようです。
この子なりに懸命に生きた数日間でした。
昨日から年少組のお弁当がはじまり、3才の子どもたちがみんなで楽しそうに食べている様子を見ていると、「食べること」が自らの生命維持に不可欠であって、しかもそれが苦痛ではなく、さらに楽しく美味しく食べることができるって、人間が生き延びてきた知恵なのだなとあらためて思わされます。
園庭のイロハモミジは、春の成長期に、すでに枝先に赤い種をつけて、次なる子孫継承の準備をしています。
春の息吹って、簡単に言うけれど、命あるものが懸命にその日を生きている。ニワトリも、年少さんも、もみじも……。その懸命に生きる、生きようとする姿が、私にはとてもまぶしく感じられた今日の一日でした。
私は今、与えられている場で、けんめいに生きているか?そう問われているような気がしています。(2025.5.2)
*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。