園長 東 晴也
クジャクのオスのぴーちゃんが、今月8日に亡くなる前後から、例年同様、クジャクのメスの産卵が始まりました。たぶん、若い「みどり」のくじゃくです。現在2,3日に1個のペースで、産み続けています。去年の卵は、ほとんど他からの被害を受けず、無傷で、メスが抱卵できたのですが、今年は産卵後、す園児の皆さんはじめ多くの皆さまに心配をしていただいた「亡くなった孔雀のオス・ぴーちゃんのひよこ誕生プロジェクト」でしたが、孵卵器(ふらんき)で温めていた卵は、全て無精卵でした。
本来ならば、もっと早く判定ができたかと思いますが、私が孵卵器を使用するのが初めてということとその期待値の高さから、孵卵器から卵を出すことがなかなかできませんでした。これまで検卵機で、孵卵器の中の卵を1つ1つチェックしていましたが、いつまでたっても卵の中はキレイな黄色から橙の色のままで、ひよこの生命が誕生していれば、血管や心臓、骨、羽毛が生えて、それが光の影となって、卵の中は暗くなるものですが、一向に中が透明のままなのです。
もう少し期待をもって温めても良かったのかもしれません。けれども、孵卵器内の温度は37.7℃。4週間の保温で、卵の中身が腐敗し、ガス溜まって、孵卵器の中で爆発することがあり得るというのです。その様子だけは子供たちにはどうしても見せられないと思って、約4週間経った時点で断念いたしました。
おそらく、ぴーちゃんは、足が悪かったためメスとの交尾ができなかったのだろうと推測します。飼育している鳥とは言え、亡くなった動物の生殖行動に対してまで、推測したりなんかして、本当になんといいますかデリカシーのない文章になってしまいましたが、期待して待っていてくれた園児の皆さん、応援してくださった皆さまには、きちんとお伝えするべきと思ったのです。
というわけですので、今回のわずかな可能性に賭けたくじゃくのひよこ誕生プロジェクトは、区切りをつけさせていただきます。
孵卵器から卵を出して側に置いておくと、子どもたちが、
「なんでここにおくの?」
「 あたためないの?」
とか、スコップで、卵をくじゃく小屋の近くに埋めようとした時に、「どうしてひよこはうまれないの?」とか、色々質問されましたが、可能なかぎり正直に、お話しさせてもらいました。メスだけになったひかりのくじゃく飼育に関しては、今後どうしていくか検討していきます。今までの応援を本当にありがとうございました。(2026.6.19)
*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。

