園長 東 晴也
クジャクのオスのぴーちゃんが、今月8日に亡くなる前後から、例年同様、クジャクのメスの産卵が始まりました。たぶん、若い「みどり」のくじゃくです。現在2,3日に1個のペースで、産み続けています。去年の卵は、ほとんど他からの被害を受けず、無傷で、メスが抱卵できたのですが、今年は産卵後、すぐに何者かによって、中身を食べられてしまっていました。
私は、オスのぴーちゃんが亡くなった時から、もうくじゃくのひよこは望めないものだと思っていました。が、ちょっと調べてみると、鳥類は交尾後、メスの体内に精子を貯蔵できるそうで、1回交尾するとその後約2週間にわたって有精卵を産み続けることができるというのです!ご存じでしたか、皆さん!何という不思議な鳥類の生態なのでしょう!さらに、インドクジャクについては、オスと交尾してから約2週間~1か月間、有精卵を産み続けることが可能なのだそうです。ということで、ひかり幼稚園のくじゃくの卵は、有精卵の可能性があり、雛の誕生が理論上ありえるらしいのです。
問題は、メスがオスと交尾していれば……という点です。あの晩年足が悪く、ほとんど自分の足で、普通に歩くことが困難だったぴーちゃんが交尾できていたのか問題です。交尾をしていれば、有精卵の可能性は非常に高いのですが、交尾していなければ、ただの無精卵で、メスは繁殖期の今、ホルモンの働きで自然に体内に出来た卵を排出しているだけのことになります。
この問題について、希望となるデータとしては、鳥類の交尾は、「走排泄腔(そうはいせつくう)」と言って、オスがメスの背中に乗ってからわずか数秒~10秒程度で終わるそうです。繁殖期の5月、一瞬の接触で交尾OKとなれば、あのぴーちゃんでも交尾が可能だったのではと思いたいです。
しかし、昨年は、メスが8つの卵を抱卵したのに、一羽も孵化しなかったことを考えると、今年の状況は、なおさら難しいのかと思ってしまうのです。
しかし、1%でも可能性があるならトライしてみよう、ということで、先週土曜、誰もいない園の倉庫から孵卵器(ふらんき)を出して、卵を入れて現在稼働中(写真)です。
亡くなったぴーちゃんが最後に残してくれた命かもしれません!期待して、希望をもって、見守っていきます。また、ご報告いたします。(2026.5.21)
*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。


