自由さを大切にすることと少人数制は関係があるのですか?

狭山ひかり幼稚園

いい質問ですね。大ありです。子どもの自発性を尊び、自由さを大切にすることは、幼児一人一人に目が向けられ配慮が行き届いている必要があります。

大人数ですと、子どもを一斉に動かし、教師主導で管理的な保育を進めるのは可能ですが、一人一人の育ちに合わせる保育は難しくなります。大人もそうですが、子どもはそれぞれに生活環境が違い、性格が違い、興味関心が違い、発達上の課題も違うのです。

例えば室内遊びだけしかしないとか、特定の人としか遊べないとか、感情表現がうまくできないとか、すぐに泣くとか…、人それぞれです。それらの課題に寄り添うためには、職員が保育観を共有し、情報を共有し、個々についての研究協議がなされ、しかもチームで取り組むのですから、かなりの時間と教員の人数が確保されていなければなりません。私の体験では園児数は100名から120名くらいがいいところと考えています。

子どもの名前も、性格も、保護者の顔も、家庭の背景も、個々の課題も確認しないまま子どもを園に迎えても保育は成立しません。幼児が生き生きと園生活を送り、感動と喜びをもって生活するためにはこのくらいの規模が最善です。

さらに教育は、人間によって進められる訳ですから、相応の経験、見識、技術、さらにいい人柄、性格を持った職員集団でなければなりません。幸いひかり幼稚園は経験年数においてバランスが取れており、とくに全職員が共通の保育理念と聖書信仰を持っています。祈りと奉仕の中で保育が進められていることは嬉しいことです。