お隣様のご厚意に感謝です

狭山ひかり幼稚園

園長  東 晴也

今朝、保育室の前田施設長から「市営住宅の方が『白鳥池駐車場入り口の草木を切りたいので幼稚園の駐車場の中に入らせてほしい』と言われましたので許可しちゃいました~」と電話がありました。

私は遅い朝食をそこそこにすませて現場に行ってみると、年輩の女性の方がお一人で幼稚園と市営住宅の敷地の境界付近の草木をてきぱきと切られていました。私は、まず感謝の意をお伝えした後、その作業の理由をお訪ねすると、「ここは市の土地なのに市が切ってくれない。幼稚園にも木の枝葉がかなりはみ出しているし、気になっていました。今日は暇なので作業しようかと思って……」といった趣旨のことをお話しくださいました。
私も、これは幼稚園の木ではないから勝手に切れないし、でも園にはみ出してくる草や枝は保護者有志の方々(「草刈りまさお隊)が、時々切って下さるのです、などとお伝えし、あらためて感謝をお伝えしました。

 

お一人だったので、お手伝いしようと思ったのですが、「好きでやっているんだから、私にさせてください」とおっしゃるではありませんか!その後、幼稚園の冷蔵庫からペットボトルのお茶を差し入れさせていただきながら、お名前をお伺いすると、お隣の市営住宅にお住まいの方でした。
「○○号室の○○です」
そしてさらに、
「何かお手伝いすることがあったら、言ってくださいね」
と言って下さるのでした。

実は前日に、幼稚園に意味不明の無言電話があり、その電話をとった教員が怖い思いをするということがあったのです。私の至らなさゆえに、ご近所の方々にご迷惑をおかけしていることは本当に申し訳なく、様々なところで具体的改善に努めて来ました。ですから、今日のような本当に親切なご厚意を受けたことは、新鮮な感動でした。

私には自覚できなくても、幼稚園の現実をどこかで見て、お手伝い(応援)しようとして下さっている方がいる。少なくても今日、私の目の前にいたあの方一人はいるという現実が、私を支えていると感じることのできた日となりました。あらためまして、本当にありがとうございました。(2025.9.20)

 

 

*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日に
あった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。