吹奏楽という環境に触れて

狭山ひかり幼稚園

 

園長  東 晴也

「幼稚園教育は、学校教育法に規定する目的及び目標を達成するため、幼児期の特性を踏まえ、環境を通して行うものであること……」(『幼稚園教育要領』)とあり、幼児とってよりよい教育環境を創造することが教師の努めである、と文科省は示しています。
今日(18日)の入間川中学校さんの吹奏楽部(生徒17名)によるミニコンサートは、吹奏楽部さんの一方的なご厚意によるものですが、園児に与えたインパクトは大変大きなものであったように思い、これはもう立派な環境をとおした教育(学習)だなと思いました。
お昼過ぎに園に来られた中学生たちは、演奏会が始まる前にリハーサルとして、音出しをされたわけですが、もうその時から、園児の皆さんは何が始まるんだろうと目はまん丸。年長さんのお部屋から、テラスから顔と体をのり出し、興味津々でした。

その姿は、大人から見れば「かわいい」のひとことなのですが、「周囲の様々な環境に好奇心」をもって、「発見を楽しんだり、考えたり」していることは、その聴く態度からは明らかで、全身で今私たちは学んでいますオーラが放たれているように、私には感じました。

これが主体的な学び、小学校以降の「思考力、判断力、表現力等の基礎」になる学習だと、側で見ながら考えました。こういう好奇心を刺激する環境をいかに創造するかが、私たち保育をする側に求められています。演奏会の時間は限られていましたので、園児と中学生の皆さんとの言葉のやりとりはありませんでした。でも、中学生が帰るときに、ずっと手を振る姿は、何かを感じた、学んだことの証に違いないと思うのです。

入間川中学校の吹奏楽部の皆さん、今日は本当にありがとうございました。お隣の学校なので、これからもよろしくお願いします。また、遊びに来てください!(2025.9.18)

 

 

「 」は『幼稚園教育要領』(2017年文科省告示)による
*写真は中学校の許可を得て掲載・投稿させていただいています。

 

*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。