園庭の秋の木の実と子どもたち

狭山ひかり幼稚園

園長  東 晴也

 

秋が急に深まってきました。つい先日まで猛暑に苦しんでいたのがウソのようです。園庭の木々にも秋の果実がたくさん実っています!今日、その写真を撮りながら、
「これはどうやって味わうんだっけ?」
と、自問しながら園庭を歩いていたのですが、それぞれの果実ごとに調理方法から味わい方まで千差万別なことにあらためて気づきました。あくまで私の場合ですが、甘い柿はそのまま生で食べるのが好きです。銀杏は、茶わん蒸しが最高です。


かりんは、生食できないので、砂糖漬けにして、のどシロップがいいですね。

ゆずは、お風呂に浮かべてもいいし、焼き魚の香りづけもいいですよね。

 

同じ園庭にある木の実なのに、果実の色、形、大きさ、香り、味、調理方法、味わい方……みんな違うのですよね!当たり前ですが、その当たり前な事実にあらためて驚嘆させられた秋の日でした(ちょっと大げさですが)。
同じ園庭で遊んでいる園児の皆さんもたぶん同じ。同じ園児なのに、肌の色、背の高さ、体重、顔、声、性格、表情、個性……みんな違う!走るのが速い人、絵を描くのが上手な人、歌を歌うのが上手な人、他人に優しく寄り添える人、人の話しを聞くのが上手な人、注意できる人……その一人ひとりが表現するものも全部違う。周囲に与える影響もみんな違う。そんな当たり前なことにあらためて気づきました。もっとていねいに、園児の皆さん一人ひとりを知ろうとしなければ、知りたい、と思わされた一日でした。(2025.9.27)

 

*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日に
あった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。