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学校法人 石川学園

狭山ひかり幼稚園

ゴリラの窓
 
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更新日:00.05.20

1999年度プリズム最終号

 年度最後の「ぷりずむ」になりました。そろそろ卒園式が始まります。今年は入園式,夜の運動会,秋の運動会,昼食会と,「はな」にこだわってきました。卒園式は『地雷でなく花をください』から,プログラムにはサニーちゃんを登場させ,こだわってみました。園児にはピーンと来たと思います。



 さて,この「ぷりずむ」は,果たして園と保護者のみなさんを結ぶ掛け橋になったのでしようか。11月のP連「ともづな会」の講演で,ゲストの増岡弘さん(『サザエさん』のマスオ役)が「言葉では思っていることの20%も伝わりません」といっておられました。いま「人が理解しあうことは難しいことだ」と実感しています。人が十人いれば十通り,百人いれば百通りの考えがあるといわれますから,一人の考えが全ての人に受け入れられるとは思いません。3月1日川越市立城南中学校の河上亮一先生(『学校崩壊』の著者,今回政府の教育改革審議会委員に指名された)の講演を聞きました。

 《昨今,中学生が変わってきていて,何を語ってもこころに届かない,ひどく傷つきやすく脆い,つい最近まで流行語のように「切れる」を連発していたが,いまは死語。他人を受け入れず自分の殻に閉じ込もってしまう。ところがひ弱な子に限って別の面で急に強くなって攻撃的,暴力的になる。不登校,いじめ,自殺,暴力,破壊,学級崩壊…は,そういう「新しい子供たち」がやっている。学校教育は極めて難しくなった。中3で15年前の小学3,4年生の力(社会性,自立,生活力などにおいて)しかない。小学1年生でも「首から上は大人」》実はそういう子どもを私たち親が作っているのです。子どもはこれからも加速度的に変化していくでしよう。すべての基礎は幼児期に形作られます。いまこそ「心に響きあう関係」を追求しなければなりません、私たちの周りでも,気に入らないことが起こるのは相手が悪いから,自分の考えと違う,思う通りにいかないと相手を非難する,こんなはずではなかった,なんでここまでしなければならないの?つまり自分を中心に据えておいて(絶対視して)違いを否定してしまうことがないでしょうか。批判しあうだけでは成長も発展もありません。まず「違いを受け入れあう」ところから始めましょう。肯定的に相手を受容し,共感的にその思いに寄り添うことです。R.シュタイナーのことば「行為においては,愛に生きること。他者の意志においては,それを理解し生かしめること。それが自由な人間の基本である」(木洩れ陽25ページ)



 「広報ひかり」に書いたように,菅谷健夫さん(入間市)から「ひかり30th Anniversary絵葉書」が届きました。創立30周年を祝って自主製作してくださいました。卒園生だけでなく全員にくださいました。厚く感謝を申し上げます(できたらお礼状を!)

さて3月の理事会で「30周年の記念集を発行する」ことが決まりました。歴年のスタッフで近く取り組み秋には出版したいと存じます。絵葉書はもう少し残部がありますが,あとは3枚一組で100円を申し受け,記念集の経費に当てたいと思います。18日に販売します。



 ひかりの一年が終わろうとしています。私の思いは「木洩れ陽」で書いてきたのでここでは割愛します。しかし皆さん一人一人にお礼を申し上げなければなりません。



 「木洩れ陽」30号の凄さ,子を思い家族を思う熱心,真実,愛情が,怒涛のように迫ってきます。私は夜が白むまで読みました。Iさんも同じで朝4時まで読んだそうです。30周年の特集は園が考えなければならないところでした。どのページにも細かい配慮とセンスがにじんでいます。編集にあたった人,活字に起こした人(ワープロ隊),連絡にかけずり回った人…本当にご苦労様でした。



 文庫さん,古本市,講演会,本の貸し出し,「文庫だより」の発行,子連れの人が多かったのに大変だったでしょう。目立たない係かもしれませんがそれぞれに配慮が行き届いていました。ご苦労様でした。



 同窓生さん,「ひかりの子」2回の発行と配布,ガーデンパーティーの実施,その他卒業生名簿の管理,会費,寄付金の管理など,数量の多い対象に挑んでくださいました。いつかは卒園生に引ぎ継がなければなりませんが,ずっとお母さん達に甘えています。この23日には50人近い6年生が親子づれで帰ってきます。「お帰りなさい」と言えるのも,皆さんのおかげです



 広報さん,6回の広報発行とかべ新聞のプロフィール,とても参考になりました。活動はシンプルだったかも知れませんが,内容の濃い本質を得た記事が多かったです。

 「お母さんたちの主体性を大事にする」といいながら,私の発言は結果的には係の自主性を阻害したかも知れません。今年の広報さんは,さまざまに挑戦しようと意欲的でしたね。みなさんの負担にならないように発言したのですが,ブレーキを掛けたことになったら申し訳ないことです。お許しください。



 卒園さん,最後の最後に来て爆発的に仕事をこなしています。それだけに負担過重を心配しています。1学期から仕事をしてこられましたが,午後には必ずや大きな報いがありますように。ことしは例年にない企画があるようで期待もしますが,申し訳なさも倍増しています.本当にご苦労様です。



 写真係さん,3回の展示だけでは済まないその準備や後始末など大変だったことでしよう。ことしは係としてのスナップ写真撮影という新しい試みもありました。書き残された反省が来年にはしっかり生かされるように私も考慮します。皆さんのお陰で我が家だけでは得られない貴重な写真がいっぱい入手できました。有り難うございました。



 P連さん,毎月外部に出かけ会議や実働や研修。お陰でことしも埼玉県からの「保護者への負担軽減補助金」(6000円)と,狭山,入間,所沢市民ともに「就園補助金」をいただくことができました。広報紙「ふれあい」の発行もご苦労様した。毎年そうですが,「ひかりのお母さん」というだけで仕事が回ってきます。信頼されているんでしょうが,役得もフルに生かされますように。



 世話係さん,活動範囲が広く,暗中模索が一年続いたことと思います。「一年経ってやっと分かった」「分かったときが終わるとき」,最後の反省会に出て「こりや何とかしなければ」と思いました。しかし最後の記録には「一年楽しくやれました。これが共通する感想です」。感激しています。クラスの集まり,例会,講演会,運動会とクリスマスのクッキーつくり,園庭整備,飼育当番の呼びかけ,お汁粉つくりとオーナメントつくり,家庭教育学級としての動き,本当にご苦労様でした。



 ここで昨年度も書いたジャン・バニエのことばを書き留めておこうと思います。「共同体が共同体として深まれば深まるほど,そのメンバーはもろさと感じやすさを持つようになる.私たちは,互いに深く信頼しあっているとき,ますます力強くなって行くだろうと考えがちだが,実際は逆で,愛するとは弱く,傷つきやすくなることだ」というのです。

 長く障害者とともに歩いてきた友人が「共に生きるということは傷つくということです。」と言いました。「教会の皿を一番割る人は,誰よりも一生懸命台所で仕事をした人です」と言った牧師もいました。それは人の心にも当てはまることです。ペーパードライバーは事故を起こすことはありません。何にもしなければ人を傷つけることも,傷つくこともないのです。

 バニエは,「人が傷や破れを持っているということが,その人である最も深い「しるし」であり,そこから「共に生きる道」が開かれると言っています。

ひかりで一番苦労した人が一番傷ついたかも知れません。「こんなに一生懸命やったのに分かってもらえなかった。何のための苦労だったのか…」そう思って落胆しておられるかもしれません。会長さんはじめ,執行部の皆さんの頑張りにはいつも手を合わせていました。こころからご慰労を申し上げます。



 クラスの中には,どの係にも所属しない人がかなりいてもいい組織になって(入園の手引き1999年版,「ひかり会へようこそ」)います。「広報ひかり」最終号の宮岡会長の挨拶のように「私には今はできません」という勇気も大事だし,できないからと言って卑屈になる必要もないし,できない人を責める必要も無いし,やる人は決まっていて馬鹿らしいと考える必要もありません。「働く」は,「人のために動く」と書きますが,同時に「はた」(周りの人々)を「らく」にさせる意味です。そういうひかりを作っていきたいのです。「してもらう」消費としての教育から,「してあげる」生産としての教育へ,概念を転換させていかなければなりません。



 それでも来年度は係について説明を十分にし,選出もじっくり時間をかけてやりたいと考えています。そのことで困ることが出てくるかと思いますが,説明不足のまま船出するよりずっといいと思います。



 さてここでは感謝したいことを述べてきました。係の中では決して「善かったこと」ばかりではなかったでしょう。園長がそういったからといって,この文章がプレッシャーにならないことを念願します。「前年と比較して見劣りしない活動を」などは絶対にしないでほしいと思います。

本年は本年,来年は来年です。そこに集ったメンバーが十分話し合って,無理がなく,できる範囲のことをやり,それぞれの善さが発揮できたら十分です。



 ともあれ,たくさんのお働きに感謝を捧げます。とくにお父さんたちの頑張りにお礼を申し上げておきたいと思います。親子登園日の参加,日々の送り迎え,ご理解と励まし,不自由やご不便をおかけしたと思います。子どもが成長するとき,親は生き生きしていたがいいと思います。「忙しかった」と思われたら,きっと研鑚に励んだ証拠,財産もいっぱい残ったと思います。念願のホームページも開設できました。本当に有り難うございました。



 来年度は,国の少子化対策に応呼しで「預かり保育」を始めようと思います。これまで「工ンゼルプラン」は「デビルプラン」だと論戦を張ってきました。園が育児の肩代わりをすることで,育児の手抜きを誘発するようであってはいけませんし,子どもにしわ寄せが跳ね返っては何にもなりません。理念をしっかりもって,子どもめためにも,家庭のためにもプラスとなる「預かり」を模索していきたいと思います。



 さらに園バスも地域限定で運行します。ひかりが固守してきた精神と時代の流れと,健全な財政との狭間で,難しい問題を一気に突きつけられています。



 「預かり保育」の職員,園バスの乗務員も本腰を入れて,探さなければなりません。心当たりのある人はどうぞご推薦ください。大した謝礼も弾めませんがこどもたちの力になってくださいませんか。



 最後に磯部知恵先生,3年間ひかりのためによく頑張ってくださいました。さらに学問したいということですから承諾しましたが,先生の聡明さ,やさしさにはしばしば感激しました。あなたを失うことは大きな打撃です。どうぞさらに研鑚を積み私の悲しみに倍する貢献を社会的に及ぼしてください。



 寺沢さんには思いでがいっぱいです。ひかりの歴史は寺沢さんによって色濃く彩られました。たくさんの遊具を作って設置してくださいましたが,その遊具で「ケガをした人がいない」,それだけでも驚異です。いくら感謝と敬意を捧げたらいいのか言葉が見つかりません。



 いま世界はゴスペルブームだそうです。このたび入間市民会館にブラックゴスペルのコワイヤーを招きコンサートを開くことになりました。題して「2000年ミレニアムコンサート」主催は実行委員会=委員長は東園長=司会も。後援は狭山,入間両市の教育委員会と社会福祉協議会です。出演は,横田基地内の東部チャペルに属する軍人コワイヤー25人で,昨年日本武道館でマライア・キャリーと共演して会場を爆発的に魅了した「アノインテッドボイセス」です。収益金は全額両市の社協に寄付いたします。大人800円,高校生500円,小学生300円(いずれも前売りで)です。幼児は座席をとらないことで無料としました。チケットは事務室にあります。どうぞよろしく。