目次へ 学校法人 石川学園

狭山ひかり幼稚園
ゴリラの窓
 
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ひかり会ひかり会納会において
                         東 喜代雄
2001.3.5

皆さんは「天国」を信じますか? 私は信じます。罪深い人間の集まりでも、このような幸せ、光栄、喜びを体感できるのですから、神の支配される天国がどんなに幸せで喜びに溢れたところか推測できるからです。
さて、紀恵理子さんの講演会(3月3日)に続いて今日はひかり会の納会ということで、連日大変でございます。巷間ではひかりのことを「忙しい」「大変」「ついていけない」などと噂しています。
さて、これに関連してお話します。昨年佐賀県で17歳によるバスジャック事件があり、狭山でも先頃幼児虐待という不幸な事件がありました。また数年前には近くで主婦の自殺がありました。それぞれに共通することですが、どのご家庭の場合も地域において何でも心を開いて話し合い、台所レベルで相談できる友人知人がなかったということです。
 近年は気のあった人とだけ付き合い、そうでない人は排除するという恐ろしい時代です。これではますます人を孤立に追いやり、閉塞状況を引き起こすことになります。
幼稚園は地域のセンターとしてそれらの孤立的閉塞状況から人々を解放するという重要な課題をもっています。幼稚園は「時間から時間まで子どもを預かってさえいればいい」のではないのです。ひかりにおける「忙しさ」「大変さ」こそ、孤立化を解消し、閉塞状況を打破するだけでなく、豊かな人間関係を蓄積する営みです。これが人生における宝(財産)=蓄財でなくて何でしょう。よく「子育て支援」といわれますが、これこそ大事な子育て支援だと思います。
私たちはずっと前から、ひかりは「大きなひとつの家族」を標榜してきました。園は家庭と同じように「安らぎの場所」でありたいのです。園児にとってはもとより、園児の兄弟姉妹、父、母、祖父母、卒園児、教員、地域の人々、遠慮がちに言わせてもらえば、園長にとっても居心地のよい場所であって欲しいのです。
「居心地のよい、安らぎの場所」というには二つの要素が必要です。
 一つは、一人一人の善さが認められ、その人の居場所があるということです。
二つ目は、周りに対して「思いやりに溢れている」ことです。人には欠点も短所も、ミスも勘違いもあります。だからこそみんなが互いの弱さや不足を認めあい、それを補いあい、協力しあうのです。
第一コリント12章14〜26節
「からだはただ一つの器官ではなく、多くの器官からなっています。たとい、足が、「私は手ではないから、からだに属さない」と言ったところで、そんなことでからだに属さなくなるわけではありません。たとい耳が「私は目ではないから、からだに属さない」と言ったところで、そんなことでからだに属さなくなるわけではありません。
 もしからだ全体が目であったら、どこで聞くのでしょう。もしからだ全体が聞くところであったら、どこで嗅ぐのでしょう。
 しかしこのとおり神は、みこころに従ってからだの中にそれぞれの器官を備えてくださったのです。もし全部がただ一つの器官であったら、からだはいったいどこにあるのでしょう。しかしこういうわけで、器官は多くありますが、からだは一つなのです。
 そこで目が手に向かって「私はあなたを必要としない。」と言うことはできないし、頭が足に向かって「私はあなたを必要としない。」と言うことも出来ません。
 それどころか、からだの中で比較的に弱いと見られる器官が、かえってなくてはならないものなのです。
 また私たちは、からだの中で比較的に尊くないとみなす器官を、ことさらに尊びます。こうして私たちの見栄えのしない器官は、ことさらに良いかっこうになりますが、かっこうの良い器官にはその(見栄えの)必要がありません。しかし神は、劣ったところをことさらに尊んで、からだをこのように調和させてくださったのです。
 それはからだの中に分裂がなく、各部分が互いにいたわりあうためです。もし一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、もし一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです。」
 
 終わりに、少年院で書かれた次のようなFさんの詩を読みました。先頃職員会で読んだところ、先生方はしばし無言のまま時を過ごしました。

 小学校4年生のとき、算数ドリル帳で毎日計算練習をした。母が「よくがんばるね」とほめてくれた。うれしくてうんとがんばった。
 テストの日、となりの人と交換して答え合わせをしたら50点だった。4年生になって算数が40点をこえたのは初めてなので、とてもうれしかった。「今度こそがんばるぞ」と思った。
 次の日、テストを返すとき先生は90点と100点の人を「よくがんばったね」とほめた。ぼくには何もいわなかった。わたし終わってから先生はこう言った。
「きのうのテスト、平均点は75点、100点をとった人は6人、最低は50点!」
 ぼくは母に見せるのを楽しみにしていた50点のテストを、家に帰る途中こまかく破って橋の上からばらばらと川にまきちらした。
 それからぼくは、算数の勉強をやめた。

あいだみつをのことばに、こんなのがあります。「たった一つのことばが人の心を傷つける。たった一つのことばが人の心を温める。」

紀恵理子さんの講演会出席者の集計が出来ました。出席は、ひかりが90名〔夫婦の出席を入れて〕、入間川小、中学校がともに15名ずつ、同幼稚園5名、広瀬小4名、水富小6名、その他堀兼小、東小、入間小、豊岡小、黒須小、柏原小など。また狭山市教育長始め教育委員さんが2名、毛呂山町教育委員さん、入間市のある審議会委員さん、狭山市更正婦人会の方が3名、民生児童委員など、合計で182名でした。またあひるの家で託児があり25名のお子さんを預かりました。ご奉仕の方々に感謝いたします。